どんな仕事にも、当事者にしか分からない苦労や、だからこそ感じられる最高の“楽しさや、やりがい”が詰まっている!『プラダを着た悪魔』のファッション・エディターしかり、『舟を編む』の辞書編纂しかり、ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の校閲しかり。知れば知るほど奥が深い色んなお仕事に大いに興味をそそられ、同時に彼女たちが奮闘する等身大の姿に共感し、“そうだ、そうだ”とエールを送らずにいられない。そんな映画は、いつも私たち“働く女性”の琴線を震わせる。今度の舞台はズバリ、“遊園地”。
みんなが楽しむために訪れる遊園地の、その裏で働くお仕事ってどんなもの?
非日常を演出する人たちの、日常ってどんなもの?
本作のヒロインは、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職したのに、いきなり地方の系列遊園地に配属された22歳の新入社員、波平久瑠美(愛称:なみへい)。そうなると当然、モチベーション皆無。地方を脱し、東京に戻ることばかりを考えている。みんなから“魔法使い”と呼ばれ慕われるカリスマ上司・小塚慶彦のことも気に食わない。ところが自分の未熟さと空回りを痛感し、小塚や仲間に助けられ、少しずつ仕事の何たるかが分かり始めると……あら、不思議。仕事がどんどん面白くなっていく。そしていつしか久瑠美は、働くことに大きなやりがい、楽しさを感じるようになる。小塚に対して、憧れとも恋ともわからない感情を抱きだしたある日、久瑠美は小塚の秘密を知ってしまう…。
――遊園地の裏側ってこんな風になっているのか、と内幕的な面白さにあふれていると同時に、「私、こんな仕事やるために大学を出たわけじゃありません!」と息巻く久瑠美に胸がチクチク。彼氏と一緒に居るために就職した、まるで主体性のなかった久瑠美が、仕事を通して自分を見つめ、意志を持って動き出し、カッコいい女性になっていく。働いた経験のある人なら誰しも、悩み、迷いながら奮闘する姿に共感し、やがて仕事の極意を掴みとる久瑠美に、快哉せずにいられない。 知っているようで知らない“遊園地の舞台裏”を舞台にした、最高にハッピーな“お仕事エンターテインメント”が誕生した!